現在チバテレなどでオンエア中の、株式会社プロエイム様のTVCM制作についてご紹介いたします。同TVCMは、弊社のファミリータレント、シンガー・Noahがイメージソングを歌い、弊社制作部にて映像のプロデュースを行いました。
まず、コマーシャルの狙いを定めます。お客様からヒアリングを行った上でコンセプトを固め、完成イメージを形にしていきます。
コマーシャルを世の中に発信していくことで、どのような手法を用いて、どのような効果を狙っていくのか、コンセプトを明確にしていきます。
今回は、お客様との打ち合わせを重ね、「ブランドイメージ向上感動共感型」「職業紹介型イメージCM」「商品紹介特化型CM」の3パターンの案をご提案させていただきました。
結果、今回は「ブランドイメージ向上感動共感型」と「職業紹介型イメージCM」の2パターンを制作する方向になりました。
CMに使用する楽曲は通常、すでにある楽曲を用いる場合、また、楽曲の制作からご依頼いただくという2パターンが主です。
今回は、弊社ファミリータレント、シンガー・Noahを起用して楽曲制作を行いました。楽曲制作においても、お客様からのイメージをヒアリングし、作詞作曲家が楽曲を仕上げていきます。まったく音楽に対する知識などは不要で、専任の担当者がイメージをヒアリングし、作家へと伝達します。
コマーシャルコンセプトとコマーシャルソングが確定したら次は「絵コンテ」に進みます。絵コンテはいわゆる「4コマまんが」のようなもので、映像の具体的な画角や、表示秒数、そこに盛り込む文字(テロップ)などを視覚的に打ち合わせるために必要となります。
確定したコマーシャルコンセプトをもとに、それぞれTVCMのサイズ(30秒)にまとまるようにストーリーを描いて絵コンテに落とし込みます。
TVCMのタイトルは「人と人をつなぐ編」、「プロエイムのお仕事編」の2種類に決定。
映像はロケーション撮影を行ったり、出演者の日程調整など、複雑な調整が必要となるため、後から撮り直すとなると、時間も費用も多くかかってしまうため、この絵コンテの段階でしっかりと内容を詰めて、撮り直しが発生しないようにすることが最も重要です。また、撮影の日程をまとめた「香盤表(こうばんひょう)」と呼ばれる表も作成していきます。
絵コンテが確定したら、いよいよ撮影に入ります。今回は完成するコマーシャルの内容に合わせ、撮影は2日間で行うこととなりました。事前に作成した香盤表に沿って、オフィスをはじめ、建設現場・飲食店・住宅地などでロケーション撮影を行っていきます。
株式会社プロエイム様が展開する「人材派遣」や「建設」など、各事業に合わせて様々な現場の人たちの様子を撮影。30秒のTVCMとはいっても、たくさんの撮影場所、撮影カットが必要となるため、大変な作業です。
映像には株式会社プロエイムの社員の方々が朝礼を行うシーンがあるのですが、前に立って訓話を話されている方のそぶりや小話が面白くて自然な笑顔が撮影できました。カメラの向こう側(見えないところ)では他の社員の方が応援をしていたり、実際の社員が出演するCMらしい、和やかな空気で撮影が行われました。
撮影が終わると、今度は映像編集に入ります。映像とコマーシャルソングにマッチさせるようにエフェクトをかけたり、音声やテロップを入れたりなど、全体を考えながら少しずつ調整していく作業を行っていきます。TVCMの映像は1秒間に30枚の画像がパラパラ漫画のように切り替わっていくため、1/30秒ごとに映像や音の調整を図ります。そのため30秒のTVCMとはいえ、大変な作業時間を要します。
1/30秒を違和感なく整えていく作業は映像制作の肝。レインカラーズ制作部の1番の頑張りどころです。「人と人をつなぐ編」では、出演者の声を別録音した音声を映像に挿入していく作業がありました。さらに、その音声に合わせてテロップを挿入する作業があるのですが、一見単純そうに見える作業ではあるものの、この映像のシンクロには、数多くのTVCMを手がけてきた編集者の熟練の技が必要となります。
初稿の試写までは細かな作業が続きますので少々お時間を頂戴することになりますが、そこから試写を経て修正点や訂正箇所を洗い出し、最終稿の編集・修正へと移っていきます。ご納得いただけるまでプロの手でブラッシュアップを行い、無事に2本のTVCMを納品することができました。
今回制作したプロエイム様のTVCM、千葉都市モノレールの駅に設置されたデジタルサイネージで流れていることもあるので見たことが方もいらっしゃるのではないでしょうか。「人と人のつながり」を大切にしているプロエイム様の持ち味を存分に伝えられる映像広告になりました。