事業紹介

イベント

アフターコロナにレガシーを。「映画の屋外上映」を軸とした夜間経済の活性化と、街のブランドイメージ向上のためのイベント「星空の映画館」トータルプロデュース。

2021年11月20日(土)、21日(日)の2日間にかけて、千葉市中央区にある通町公園にて自社主催イベント「星空の映画館」が開催されました。

自社制作フライヤー表面
自社制作フライヤー裏面

開催の経緯

弊社では、以前から屋外で映画上映会を行う「星空映画館」の開催を計画していましたが、計画は思ったように進まず、一旦は計画のまま、実現は保留の状態でした。2021年、依然として新型コロナウイルス感染症の猛威は止まず、イベント業界は大打撃。コロナ禍でもできるイベントはないか…。そう考えた時に、計画が保留となっていた「星空映画館」を今こそ実行しようと動き始めました。

コロナ禍だからこそ楽しめるエンタメであることはもちろんですが、アフターコロナでの展開も見据える必要があると考えました。コロナ禍でしか楽しむことができないものは、レガシーを残すことができないと考えたのです。『「コロナだから」ではなく「コロナの後の千葉」のために、今はじめよう。』というコンセプトで企画がスタートしました。

「映画の野外上映」を軸とした、千葉市中心市街地の新しいイベントを創出

屋外映画上映会のイメージ

今回の屋外映画上映は、弊社が2020年に開催したドライブインシアターという形式を取らずに、椅子を置いたりレジャーシートを敷いたりしてラフな空間で自由に映画を楽しめるスタイルで開催したいと考えていました。開催場所に必要な条件が揃っている開催場所探しが始まります。

どこで開催するのがベストなのか考えた時に、「千葉市中心市街地」はどうかという意見が出ました。大手デパートなどが撤退し、これからのまちづくりをどうやって盛り上げていくかという課題を題を抱えている千葉市中心市街地。かねてより、私たちもエンタメの力を使って盛り上げたいと考えていました。そこで私たちは、リニューアルオープンされてからイベントを開催したことがないという千葉神社横にある「通町公園」に着目しました。

通町公園は、幹線園路と芝生広場が備えられており、芝生広場にレジャーシートを敷いて、家族や恋人と寝転びながら楽しめる「桟敷席」を、幹線園路に椅子を配置してゆったりと映画を楽しむ「シングル席」を設けることができる条件を備えていました。また、千葉神社への参道として整備されただけあって、非常に見通しの良い公園で、さらに、園路沿いの照明灯にイベント時などに使用できるコンセントが設置されており、今回の「屋外映画上映」という企画にぴったり。なんと、今回が通町公園リニューアル後、初のイベント開催ということで、今後「星空の映画館」が「通町公園」の新しい名物イベントになることを目指して、開催場所を通町公園に決定しました。

見通しの良い千葉市通町公園
美しい緑の広がる芝生広場
千葉神社への参道として整備された幹線園路

千葉と星のつながりをロゴマークに込めました

「星空の映画館」は、イベントのブランドデザイン、ビジュアルデザインまで全て自社で制作を行いました。実は、千葉市と星には深い繋がりがあります。千葉市は古く、「千葉氏」という豪族が拓いた街です。そんな千葉氏が代々信仰してきたのが、千葉神社に代表される「妙見信仰」でした。

「妙見」とは北極星を指します。一般的な神社が「太陽」を信仰の対象としているのに対し、千葉氏はその心の拠り所を「星」に求めました。古より、多くの旅人や航海に繰り出す人々が、方角を知るための最も重要な星、天体の中心に位置し、いつの世も変わらぬ場所で輝く。

人々の中心となり、人を導く。そんな存在こそ、千葉氏が目指した姿だったのではないでしょうか。
「星空の映画館」では、その「北極星」をモチーフにしたロゴマークを定め、新しい千葉市のイベントとして、永く市⺠に愛されるようなデザインを採用しました。

北極星をモチーフにしたイベント公式ロゴ

映画上映だけじゃない、多様なコンテンツを盛り込んだイベント企画

開催場所を決定後、急ピッチにイベント準備が進み、開催日が9月24日(土)、25日(日)に決定したものの、緊急事態宣言が解除されずやむなく延期に。延期後の開催日を11月20日(土)、21日(日)と定めて再スタート。

「星空の映画館」は屋外で映画鑑賞ができるだけのイベントでは終わらせたくありませんでした。千葉市中心市街地を盛り上げるための様々な仕掛けを考えて、それら全てを合わせてひとつのイベントとする必要があると考えていました。

メインコンテンツである映画は、大人から子どもまで楽しめる『ルパン三世カリオストロの城』と『ピーターラビット』を巨大スクリーンで上映。映画の上映では、音声をFM波で送出し、お客様ご自身のイヤフォン付き携帯FMラジオで楽しんでいただく方式を採用しました。千葉市中心市街地区域は、マンションなども多く、かねてよりイベント開催に伴う騒音が問題視されていましたが、FMラジオを使用することでこの騒音問題をクリアしつつ、映画への没入感を高め「非日常空間」を演出することが可能となりました。

屋外の巨大スクリーンで映画鑑賞
イヤフォン付きFMラジオで音声を楽しむ
千葉の「おいしい」を、通町公園まで配達パートナーが運んじゃいます。

また、映画といったらグルメですよね。千葉市中心市街地で飲食店を営業している店舗と提携し、千葉市初のイベント特化型飲食販売方式イベント特化デリバリー「CHIBA FOOD SHUTTLE(ちばフードシャトル)」という独自のデリバリーシステムを形成しました。

たこ焼き(蛸TAKO)
ガパオライス(シーサイドクラブ)
ローストビーフ丼(鉄板焼きグリル 美彩や)

無料で誰でも楽しむことができるサブコンテンツとして、「サイレントパフォーマンスステージ」を映画上映前に開催。今回は、世界的バルーンパフォーマーを輩出するバルーンブランドp0p0balloonのぷーにゃがバルーンショーを開催。星空の映画館の開催を知らなかった通行人のお客様も交えて、子どもから大人まで楽しめるバルーンパフォーマンスに会場は大盛り上がりでした。

通りすがりのお宮参りのファミリーも参加
何ができるかワクワクで待つ子どもたち
バルーンショーで大盛りがり

その他にも、会場を彩るライトアップや、大川園さんによる温かいドリンクの販売など、様々なコンテンツをぎゅっとひとまとめにした星空の映画館。様々な企業様のご協力、千葉市や地元地域の皆様からのご支援、そしてイベントを応援してくださる多くの方にご来場いただき、未来へつながるイベントとして無事に開催が終了いたしました。千葉市の新しい名物イベントとなれるよう、今後も開催を目指していきたいと思います。

桟敷席で映画鑑賞を楽しむ
巨大スクリーンで映画上映
大川園さんによる温かなドリンク販売
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